「外観検査」の使用方法

良品画像と比較し、欠品、表面の欠陥、キズ、汚れ、異物等を外観検査します。デジタル入出力もできます。

画像処理・画像認識・カラー検査ソフトへ


●特徴
USBカメラからの入力画像を7色でラベリングし、個数・面積を良品画像と比較し外観検査を行います。
例えば、赤色のロゴが含まれるシールの有無を検査する場合、シールが含まれる大きめの範囲を良品画像として登録しておきます。
検査時、もしシールがない場合、赤色領域個数は減り、面積は小さくなります。
このようにし、判定を行います。

グレイスケール・赤・緑・青・黄・シアン・マゼンタ(マゼンダ)の7色でラベリングできます。
各色それぞれ、検査するかしないか設定できます。検査対象によりテストし決めてください。
グレイスケールは明るさ(明度)での画像処理、その他6色は色相での画像処理になります。

ラベリング結果の個数と面積で、前もって登録した良品画像と比較します。
これも個数と面積それぞれ、検査するかしないか設定できます。

ラベリングの最低画素数を設定できます。これにより、ノイズの除去が可能です。

Windows98又は、WindowsXPの動作可能なパソコン、OSはWindows98かWindowsXP、後はUSBカメラとこのソフトがあれば動作できます。
性能が良い最新パソコンでなくても構いませんし、ノートでもOKです。
USBカメラは3,000円程度から入手できますので、手軽にテストできます。

検査時間は、100×100エリアで全検査項目の7色と個数・面積で50回測定した場合、0.66秒/1回でした。
認識時間は使用するパソコン、モデルサイズ、検査対象により異なります。

USB IOからの信号で検査を開始でき、結果を出力できます。
結果は反転し出力することもできます。
これにより、装置への組み込みや、検査結果が「無し」の場合のアクション等に利用できます。

●はじめに
・このソフトでのラベリングとは、画像内のから同一色のかたまりを探し出し、そのかたまりの個数と面積を算出することとしています。
・USBカメラ・キャプチャーボード等の入力は機器や環境によっては動作できない可能性もあります。ご自分の環境でご確認ください。
 (まず機器の付属のドライバソフト等をインストールし動作可能な状態にしてください。
 付属ソフトでカメラが動作しているかチェックしてください)
・画像サイズは640×480ピクセルです。
・ビデオの画像入力形式はRGB24にしてください。
 RGB24に設定可能なカメラでないと使用できません。
・デジタル入出力を行う場合はUSB-IOボードが必要です。
 USB-IOボードはKm2Net様のサイトから購入できます。価格は1,500円です。
 Km2Net様のサイトはこちらです。 http://km2net.com/
・検査精度や動作は対象物、使用するカメラ、パソコンの環境などによって異なりますので十分にテストを行ってください。 
・明るさが一定な方がいいですが、認識対象や用途等により異なりますので、事前にテストを十分に行ってください。
 グレイスケールは明るさ(明度)の影響を受けやすく、その他6色は色相ですので影響は小さくなります。
・使用するカメラやパソコンのUSB環境によっては使用できない場合があります。
 使用される環境で十分にテストを行ってください。 
・下記のカメラで動作確認しました。
  1)ELECOM UCAM-P1C30MNSV(USB2.0、30万画素)
  2)Novac社製 CATCH EYE(USB1.1、30万画素))
・OSはWindows98、WindowsXPで動作確認を行いました。

【インストール】
ダウンロードされたファイルは圧縮されています。
1)「スタート」-「ファイル名を指定して実行」でダウンロードファイルを選択し、「OK」ボタンをクリックしてください。
2)「解凍先の指定」が出ますのでそのままでよければ「OK」ボタンをクリックしてください。 これで解凍できます。
3)解凍フォルダ内の 「gaikan.exe」をエクスプローラや「ファイル名を指定して実行」で起動してください。
  ディスクトップにショートカットを作成するなどにより簡単に起動ができるようにすると便利です。

【アンインストール】
インストール先のフォルダごと削除してください。
レジストリは使用していません。

最新情報も含め、お読みください.TXTを御覧ください。

(1)検査画面
1.検査エリア枠を表示しています。
2.モデルの各色ラベリング個数を表示しています。
  (Gr:グレイスケール、Mg:マゼンタ、Cy:シアン)
3.入力画像の各色ラベリング個数と、モデルとの比率を表示しています。
4.モデルの各色ラベリング面積を表示しています。
5.入力画像の各色ラベリング面積と、モデルとの比率を表示しています。
6.検査開始ボタン スペースキーでも開始できます。
7.検査結果を表示します。
8.USB 入出力の設定を行います。
9.検査モデルを設定します。
  検査はこのモデルを良品画像とし判定します。
10.「・」ボタンで各色のラベリング結果を表示します。 
11.ビデオ形式を設定します。
12.ビデオ入力を設定します。 カメラの切り替えはここでできます。
13.ビデオ圧縮を設定します。
検査画面

(2)モデル(良品画像)の設定
1.マウスでドラッグしモデル領域を設定します。
2.モデルの位置とサイズを表示しています。
3.ラベリングの最低画素数を設定できます。これにより、ノイズの除去が可能です。
  例えば、5にすると5画素以下の領域はカットされます。
4.判定を何%以上でOKとするかを設定します。
5.検査対象の色を指定します。最低1色は指定してください。
6.個数か面積か両方で判定するか指定します。
7.判定時のブザーを設定します。例えばOKにすると判定がOKの時ブザーを鳴らします。
8.モデル(良品画像)として登録します。

※.検査色はそれぞれラベリングを行いますので、指定が少ない方が検査時間は短くなります。
  領域は小さい方が検査時間は短くなります。
  個数、面積の検査時間の影響はほとんどありません。
※.モデルはこのソフトがあるフォルダに「modelLabel色名.bmp」の名前で保存されます。
良品を登録

(3)モデル(良品画像)のラベリング結果の表示
1.ラベリングで得られた画像です。
  下画像の場合、シアン(Cy)でラベリングを行い、2画素未満はカットした結果です。
2.ラベリング結果の各色の個数を表示しています。
3.ラベリング結果の各色の面積を表示しています。
4.モデルサイズを表示しています。
5.各色のラベリング結果の画像を表示します。
ラベリング(連結成分、単連結成分、多重連結成分)

(4)I/O設定
1.チェックするとUSB I/Oを使用できます。
2.複数接続されている場合、使用するNo.を設定します。
3.使用するUSB No.に設定されているUSBのVendor IDとProduct IDを取得します。
  取得できない場合、何回か繰り返すとうまくできる場合があります。
  表示のみですので、特に実行する必要はありません。
4.判定結果出力を反転し出力します。例えば、&H01の場合&H0Eになります。
5.設定値を登録します。
I/O設定

■USB-IOの入出力先
 
[USB-IO基板]
入出力基板

 ・検査開始入力 - ポート0 0ビット目
 ・検査中出力 - ポート1 0ビット目
  検査OK - ポート1 1ビット目
  検査NG - ポート1 2ビット目

入出力信号
  ※検査開始のOFF信号は見ていません。従いましてONの間は連続検査になります。
  ※検査開始回路はPullUP等が必要かもしれません。あくまでテスト回路です。

(5)ビデオ設定
1.解像度は640×480にしてください。
2.ピクセル深度(ビット)と圧縮はRGB24にしてください。

・ビデオソースで入力カメラを切り替えます。

※使用するカメラによっては下記の画面や名称が異なる場合があります。
ビデオ解像度

ビデオソース

画像圧縮


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